我らのガボン日記 ー臨床検査技師編ー

青年海外協力隊としてガボンで輸血医療向上を目指す臨床検査技師の日記

はじめての、Collect mobile

今日、はじめてcollect mobileに参加してきました。

 

collect mobileとは…

 

日本でいう「献血バス」的なものです。

 

国立輸血センターの建物以外で、

出張献血を行うことを「collect mobile」といっています。

 

1週間に1~3回くらい出ているようです。

 

 

以前から気になっていたこのcollect mobile。

 

 

行きたい行きたい言っていたのを

collect mobileの長が聞きつけたようで、

誘っていただき、

よろこんで参加してきました。

 

 

 

朝8時半にセンターを出発!

 

どこに行くのかとワクワクそわそわ。

 

トヨタやらマツダやらvolkswagenやらが並ぶ立派な地帯を通り、

一本奥に入ると、

 

 

 

 

ぉぉ、アフリカだ。

 

 

「Mai ! Ça c'est le GABON!!!」

(マイ!これがガボンだ!!!)

 

普段見ている立派な街並みとは全く違う風景。

 

これが、ガボンの表と裏。

 

 

 

でっこぼこの道を進み、

 

「どこ行くの…」

 

と少々恐怖を感じ始たとき、

 

止まりました。

 

 

降りると、

 

 

 

 

ん……

 

 

 

建設中?

 

 

仲良しのDr.ジョンに聞くと、

 

 

モスクだそう。

(途中までずっと嘘だと疑ってました。ごめんねジョン)

 

 

ということで、

今日のcollect mobileは、

「建設途中のモスク」です。

 

 

もうすでに献血者が並んで座って我々の始まりを待っていました。

熱心でありがたいものです。

 

しかもルノーのsécurité(警備員のような人)の人たちも協力しています。

 

なんだか今日は盛大なcollect mobileのようです。

 

 

椅子やテーブル、体重計や採血に使用する道具を1階の広間に準備し、

9時ごろスタート。

 

 

こちらは血圧体重測定、医師の問診、採血のバッグと採血管を渡すブース。

 

ちなみに、私は採血バッグと試験管の準備と受け渡しをしました。

 

 

 

そしてこちらが、献血の採血ブース。

 

 

日本で献血をしたことがある方は何となく分かると思いますが、

 

環境やアメニティ、使用している機材の質は違えど、

 

やっていることはほぼ同じです。

 

 

 

この国の献血、輸血、それに従事する専門職の人々は、

想像以上に高いレベルにあると思います。

 

 

 

もちろん、そこに関わる細かな手技や操作は違います。

 

「まじか嘘だろ」と驚くこともありますが、

 

そこをこれから少しずつ改善するのが私の役割です。

 

 

 

さて、

 

休憩無し、交代なしで14時過ぎまで、

途切れなくドナーが沢山来てくれました。

 

 

 

服装や問診表を見ていると、

 

今日のドナーはガボン国籍以外のイスラム教の方々がほとんどです。

 

どうやら、ムスリムのコミュニティで献血に協力してくれているようです。

 

日本でも企業や学校などに献血バスが行くように、

 

ガボンでもコミュニティを活かした献血活動をしているようです。

 

 

 

素晴らしい。

 

 

 

 

本日の献血訪問者は124人

 

献血出来た人は99人

 

 

 

 

素晴らしい。

 

 

 

いいものを見させていただきました。

 

ありがとう、collect mobile。

 

 

 

 

ちなみに、

 

テレビと新聞用の取材も来ていました。

 

 

スマホで撮影してて笑いました。

 

 

 

献血してくれたドナーには、

 

食事が無料で提供されます。

 

私も貰って後で食べましたが、

 

ポテトと魚

 

 

何が何だか分からない見た目ですが、

 

 

表現しようのない味でしたが、

 

 

美味しい…笑

 

 

なるほど、

 

これを目当てで来る献血者も多そうだと納得しました。

 

 

 

 

 

献血者をいかに増やすかが課題のひとつの国立輸血センター。

 

日本にいたときからずっとこの解決策を考えていました。

 

 まだいい案は思いつかないけど、

 

このみんなと一緒に練っていけば良いものが見つけられる

 

そう思えた一日でした。

 

ありがとう、collect mobileの主任フランク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服装から推測するに、どうやら彼らはイスラム教の方々。