我らのガボン日記 ー臨床検査技師編ー

青年海外協力隊としてガボンで輸血医療向上を目指す臨床検査技師の日記

勝負のその後

なぜ今なのだ!!!!!!!

というほどに一挙集中でやることが山積し、これは働き方改革が必要だと思い今日は自主休業をして家で作業に集中したのでついにブログを書けます。

 

前回書いた、試薬底を尽きた事件の翌日から血小板を作り始めました。

 

「だから試薬無いって言ってるんじゃ~ん」

 

と笑っている技師に、

 

「無いから制度を変えた」と強気に言い切り作成。

 

血小板が無い状況がいかに怖いことなのか、病院で働いていた私には苦しいほどに分かります。

だからこそ本気になれます。

 

医師を説得、技師を説得、採血をする看護師さんにも協力を依頼、輸血システムを変えるためにPCの担当者にも協力してもらい、在庫ゼロの状況をどうにかしようと動きまくって4日の朝。

通常であれば検査をパスした製剤はラベルが貼られて振盪器の上でゆらゆら揺れて保管されている日です。

 

 

おととい作った血小板はどうなったか…

 

 

気持ちの1割は期待、残りは諦めで製剤のある元へ行きました。

 

 

 

 

 

 

揺れてる…

 

 

 

感動

 

 

どうやら前日の夕方にはラベルが貼られて無事に製剤として在庫になったそうです。

 感動のあまり、そしてそもそも揺れているから写真もブレブレ

 

 

頑張ってよかった。

 

 

1割の期待を裏切らなかった職員たちに拍手。

 

 

「輸血で救える命を一人でも増やしたい」

この思いでここガボンに来た、信念の勝利です。

 

 

このあと、半日で5袋が患者さんのもとへ手渡されました。

待たせてごめんねという思いでいっぱいです。

 

 

検査方法改定の件はまだまだ勝負がつかなそうだけれど、

まずは血小板が無事に患者さんの元へ渡ったことはよくやったと自分を褒めてあげたいです(笑)。

 

 

なんだか最近血小板の事ばかりなので、次回は輸血以外のガボンのことを書こうと思います。なにかリクエストあればどうぞ。

 

同期のリレーブログも最近更新されたのでどうぞ!

gabonjocv2018.hatenablog.com